居酒屋のキャンセル料の相場は？絶対払わなきゃいけないのか？
居酒屋の予約をキャンセルする場合、当日や前日にキャンセルするとキャンセル料が発生する場合があります。
このキャンセル料の相場はいくらぐらいなのでしょうか？
またこのキャンセル料は絶対に払わなければいけないものなんでしょうか？
今回は居酒屋のキャンセル料の金額・相場について解説します。
居酒屋の予約キャンセル料の相場金額について
では居酒屋の予約をキャンセルされた場合の正当な金額の相場はどれくらいなのでしょうか？
調べてみると、弁護士の見解ではお店が客の予約キャンセルによって被った損害額を請求するのが妥当とのことです。
団体でコース料理を予約していてキャンセルした場合、そのコース料理は居酒屋によっては他のお客さんへの料理に一部使うことができます。
また座席の予約をしていた場合、その予約があったために他のお客さんの予約を断っていたりします。
それが当日キャンセルされた場合、居酒屋は本来得られたはずの利益を得られないことになります。
したがって居酒屋は予約をキャンセルされると、
- 料理が無駄になったことの損害
- 席を確保していたせいで他のお客さんを案内できなかったことによる損害
が生じます。
法律的にはこれらの損害額をキャンセル料として請求するのが妥当な金額ということのようです。
ただ居酒屋にとってこの正確な損害金額を計算することはかなり困難です。
だから簡単にするために居酒屋は事前にキャンセル料がいくらかかるかをお店ごとに決めている場合が多いです。
相場として多いのは
- 予約3日前まで・・・0〜30％
- 予約前日まで・・・30〜50％
- 予約当日・・・50％〜全額
くらいです。
居酒屋のキャンセル料は払わなきゃけないのか？
次にこの居酒屋のキャンセル料、絶対に払わなきゃいけないものなのかについて解説します。
予約をキャンセルされることで居酒屋が用意した食材が無駄になり、損害が発生した場合、居酒屋は客に対してキャンセル料と言う名の損害賠償を請求することができます。
法律でもお店を予約をした時点でお店と客の間に契約関係が発生し、キャンセルした場合、客による契約の不履行ということになり、お店に客側に損害賠償を請求する権利が発生するそうです。
つまりキャンセル料は払わなきゃいけないものです。
でも居酒屋によってはキャンセル料を請求しないお店もあります。
またキャンセル料を請求した客に次もお店に来てもらえるようにキャンセル料をある程度負けてくれることもあります。
居酒屋は客商売であり、予約をキャンセルしたお客さんにできれば次の機会に利用してもらいたいのでこのように親切な対応をしてくれるお店も多いのです。
しかしそのような親切なお店ばかりではありません。
容赦なくキャンセル料を請求するお店も当然あります。
法的にも居酒屋はキャンセル料を請求する正当な権利を持っているため、請求されたら断るのは難しいです。
お店によっては当日キャンセルは全額や80％など高額な金額を請求してきます。
食事を食べてもいないのに食べた場合と同額を支払わなければいけないのはちょっと納得いかない人も多いかと思います。
法的には飲み放題の分の料金は請求できないけど・・・。
法律的にお店が客に請求できるキャンセル料＝損害賠償金はお店が損害を被った分の金額です。
つまり、たとえばコースに飲み放題がついてる場合、3500円コースなどで料理に買った分は請求できますが飲み放題の分の料金は普通は請求できません。
飲み物は別に他のお客さんに回せるので損失にはならないので。
ただし、大人数の予約で席を確保していた場合、その予約のせいで他のお客さんの予約を断っていた場合、お店はキャンセルにより本来得られるはずだった利益を失うことになります。
当日お客さんが来ることでその損失をある程度埋め合わせることができる場合もありますができない場合もあります。
そのため、絶対に飲み放題の分の金額を請求できないかと言うとそうでもないでしょう。
が、普通は請求できない場合が多いです。
ただし、お店が事前にキャンセル料は予約したコースの全額や50％などと決めていた場合はそれに従わなければならず、飲み放題の分も含めて全額払わなければいけません。
席のみの予約の場合でもキャンセル料はかかるのか？
では席のみの予約で料理はアラカルトで注文するつもりで予約した場合はどうなのでしょうか。
この場合は普通はキャンセル料はかかりません。
お店側にとっては食材の損失はありませんから。
ただ大人数で予約していて当日キャンセルや無断キャンセルした場合はお店も他のお客さんを案内できないことで損害が生じてるのでキャンセル料を請求する権利が発生します。
ただこの場合はお店が具体的にどれくらいの損失を生じたかを証明することが難しいため、請求されないことの方が多いでしょう。
キャンセル料の説明がなかった・HPにも記載がない場合は？
次にキャンセル料についての説明がなかった＋HPにもキャンセル料について記載がない場合について。
この場合でもお店側がキャンセル料を請求できるかどうかですが、弁護士見解だとできることはできるようです。
予約した時点で お店と客の間に契約関係が発生していて、キャンセルと言う行為は客による契約不履行ということになるので。
ただし、この場合説明がなかった＝キャンセル料についての取り決めがされてないということです。
この場合、お店側が客に請求できるキャンセル料を決めるのは難しいです。
お店がその客のキャンセルによってどれくらいの金額の損失を被ったかをきちんと証明しなければ正確な金額は出せません。
それを行うのは居酒屋にとっても大変なため、コース料理の金額の50％などと言ってくるかもしれません。
この場合の予約した客側の対応としては素直にキャンセル料を払ってもいいですし、「事前に説明がなかったのでキャンセル料は払いません」と断ったとしても問題ありません。
法的にはコース料理の金額の50％というのは本当に妥当な金額なのかを確かめたうえで請求することはできますが、それを確かめることは難しいので実際にお店が裁判を行って勝つのは難しいですし、その為にお金や時間を割くのも難しいので。
と言うわけで事前に説明がなくHPに記載もなかった場合はキャンセル料を請求されても断ってしまっても問題ないでしょう。
ただし、大人数の当日キャンセルなどでお店に損害を与えてるのが誰の目にも明らかな場合は逃げられないかもしれません。
そういう場合は大人しくキャンセル料を払って穏便に済ませた方がいいでしょう。
またお店によってはHPにキャンセル料については曖昧に書いていてはっきりとしたキャンセル料の金額のルールは書いてない場合もあります。
こういうお店はおそらくその予約キャンセルによってどれくらいの損害を被ったかをその都度判断しているものと思われます。
こういうお店にキャンセル料を請求された場合は払わないといけないケースが多いと思います。
が、交渉次第で負けてくれる場合も多いので交渉してみるのも手でしょう。
台風や大雪など、災害の場合はかからない場合が多い
たまに台風や大雪などで飲み会を中止にせざるを得なくなった場合もあると思います。
こういう自然災害が原因のキャンセルの場合はキャンセル料はかからない場合が多いです。
良心的な居酒屋の場合がかからない場合が多いですが、居酒屋も食材が無駄になったのは事実なのでもしかかったとしても文句は言えないと思います。
まとめ
客側から見たらご飯を食べれなかったにもかかわらずキャンセル料と言う形で居酒屋にお金を払うことはためらわれることだと思います。
しかし居酒屋は何度も客による予約のキャンセルによって膨大な損害を被ってるのも事実です。
まれに「飲食店はサービス業だから客に親切にするのは当たり前、キャンセル料を請求するなんてもってのほか。」という考えの人もいるかもしれません。
しかし経営側にとって客の身勝手なキャンセルによる損失はサービス精神で甘んじられるほど安いものではないのです。
というわけで居酒屋を利用する方は予約のキャンセルにはキャンセル料がかかることは理解しておきましょう。
そしてできる限りキャンセル料を払わなくて済むよう、早めの連絡を心がけましょう。
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